両方制作してるからわかる!空間オーディオの立体感はサラウンドと確実に違う件
Appleの擬似サラウンド
AppleのiPhone、iPad、Macなど対応端末ではApple独自の擬似サラウンドを再生することが可能です
そのことを「空間オーディオ」と呼びます💡
空間オーディオの制作方法
AppleのLogic ProというDAWにすべて必要なプラグインが揃っています
詳しい内容は本ブログに書いてあるのでご参考ください♪
空間オーディオとサラウンドの違い
本題はここ
空間オーディオは昔からある立体音響2Mixを強調したような感じ
奥行き感がアップしたという形です
音というのは360度耳に向かってやってきます
サラウンド制作では恐ろしい数のスピーカーを配置し、360度サラウンドを展開するようなことも…!
サラウンドはスピーカーから聞こえてくるため、その箇所から本当に聞こえてきます
例えば背面にスピーカーがあるなら、本当に後ろから音が聞こえてくるのです
個人が体感する方法として映画館をお勧めします💡
映画館の中央座席に座って音をおいかけてみると面白いですよ♪
実はここまではスピーカーとしてのお話
ここからはヘッドフォン/イヤフォンの話
現時点でサラウンドヘッドフォンは存在しますが上記のスピーカーサラウンドを知っている人なら誰もがそのチープさを感じることでしょう
ヘッドフォンの中に複数スピーカーユニットを配置してなんとか360度にしようとしているわけで無理があります😓
一方空間オーディオはどちらかというとヘッドフォン/イヤフォンでその性能を発揮します
現状最強の組み合わせはiPhone14シリーズとAirPods Pro第二世代でしょう
古すぎるiPhoneではさすがに空間オーディオ再生未対応ですが、11以降なら間違いなく対応
Air Pods Proも第一世代で一応対応しています
一部のMacBookシリーズやiPadシリーズには複数スピーカーが搭載されており、目の前で擬似サラウンドを展開できます(自身が中央で聴くことは困難なため目の前にスピーカーが数本あっても擬似的な聞こえ方になります)
MIXの違い
これは天と地の差があるかも…?
二桁曲空間オーディオ作品を作りましたが、擬似サラウンドは案外簡単
2Mixの延長線上というイメージです
やはりサラウンド作品を作るにあたりきめ細かい調整が必要なのはサラウンドスピーカー対応楽曲を制作するときです
DolbyAtmosは代表的なサラウンドですが、空間の隙間がとても緻密で繊細
Apple空間オーディオはリミッターがかかったのかなと思うくらい上記の緻密部分が埋もれてしまいます
それによって音圧が上がったような派手な音にはなるのでヘッドフォン/イヤフォンミュージックとしてはありかもしれません
まとめ
2022年の大きな音楽革命はないと言えそうです
が、立体音響に関しては着実にリスナー層が環境を揃えている状況
擬似立体音響はひとつの突破口になるのではないかなと
そしてサラウンドは映画、コンシューマーゲームのようなエンタメ要素確定になりつつあり、サラウンドスピーカーを配置して聴いてくれるなんてことはなさそう😓
サラウンドに可能性があるのならVRヘッドセットかもしれませんがこちらもヘルメットみたいな構造ならではの話です
今後普及するであろうグラス(メガネ)系や近未来に現れるであろうコンタクトレンズ投影ではスピーカーの配置のしようがなく擬似サラウンドが続くように感じます
いずれにしろ2Mixから擬似サラウンドへシフトするスキルは持っておいたほうが良い一年という印象です💡
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