NovoNotes DuoというiPhone、iPadアプリで本当にMPE演奏ができるのか検証してみた
NovoNotes Labzというところから「NovoNotes Duo」というMPE奏法対応フリーアプリがリリースされているので早速使ってみました
このアプリは将来にわたり無課金にて提供とのこと
iPhoneとiPadに対応しておりMacはUSB接続とWi-Fi対応
WindowsはrtpMIDI経由でのWi-Fi接続にのみ対応
Macとの接続はUSBデータケーブル必須
Macとの接続はUSBデータケーブルが必須でした
iPhone、iPadをMacに接続するとMacへの接続を許可するか聞いてきますので許可します
つづいてAUDIOMIDI設定画面にiPhone、iPadという文字が出ていることを確認し、接続ボタンを押します
※MIDIスタジオ側には接続ボタンがないので注意
「NovoNotes Duo」立ち上げ中に別のアプリやホーム画面を見ると切断されることがありました
切断された場合はAUDIOMIDI設定から再度接続を押します
「NovoNotes Duo」レビュー
初回画面は↓となり青色枠で囲まれている方がMPEコントローラー機能
もう一つ上のはAUプラグインをスマホで操作できる機能のようです(こちらも興味津々)

上記の通り接続していく形となり、WiFiのみでの接続はできませんでした

そしてこちらか縦持ち時のMPEキーボードモード
特徴は下記
・和音演奏可能(それぞれの単音がMPEと同じパラメータ変化可能)
・特定のキーを押したまま上下でCC74(明るさ)
・特定のキーを押したまま画面左右行き来でピッチベンド(中央列のキーを押した場合2音変化)
・アフタータッチはなさそう
・ベロシティは固定されていた
・横持ち時はピッチベンド変化幅が拡大

MPEの設定
MPE設定は歯車アイコンのところにあります

MPEモードをオンにすればMPE対応ソフトシンセやMPE対応ハードシンセを演奏できます
ピッチベンドレンジはどこに対するレンジなのか不明でした
演奏してみて
実際に演奏してみて感じたことは、ボタン配列がPad系っぽくなっておりフレーズ演奏に癖が出やすいことです
指ドラムならありです
どのボタンを押したのか色合いが大きく変化しない点は気になりますが誤タップは発生しません
Seaboardだと正確に鍵盤の中心を押さないとピッチがズレる問題がありますが、Duoではその問題は発生しませんでした
数オクターブにまたがるMPEグライド奏法ができるのか不明でした
これができればSeaboardよりフレーズを早く演奏できる点において強みがあるのですが
演奏画面にはPad形式以外に鍵盤モード、ギターフレットモードがあるとよいのですが今の所なさそうです
MPEらしい演奏感はOrbaに少し似ています(OrbaはMPEを超えた機能を持つのでイコールではないです)
ペロシティ固定なのはシンセ系の音色では特に気になりませんでしたが、固定ベロシティ値を任意に設定できると良いですね
アフタータッチはそもそもリアルタイムに演奏する場合でもコントロールが難しい系統なのでオミットされていても問題ない印象でした
こんな人に向いている
MPEを体験したい人全員に向いています
また、MPEの実機は各種似て異なる奏法となるため、「NovoNotes Duo」もひとつのMPE楽器として見ることができる形でした
Seaboardの代わりになるとか、Orbaの代わりになるとかそういったことはないのでMPEコントローラー好きさんは実機をいろいろ集めて良いかと
まとめ
無料のMPEコントローラーアプリ登場によりMPEはより一層音楽制作に取り込みやすくなってきました
逆にものすごく価格が高い設定のMPEコントローラーについては本当に演奏スタイルが合っているか確認したほうがよいという形になります
MPE未体験の方はぜひ!
とりあえずDAW付属のMPE音源でシンセ系を弾いてみるのがおすすめです
他のMPE記事でも書いていますが、MPEはあくまでリアルタイム演奏特化型です
マウスやトラックパッドでの打ち込みには適していないというかあまり意味がないので注意です