Cubase 14 VS Studio One 7 どちらがよいか結果発表🎉
Cubase 14 VS Studio One 7
昨年登場したCubase14とStudio One 7
DAWとしてはどちらが優れているのでしょう?
今回は項目ごとに箇条書きしてみます💡
項目ごとにみていく
どちらのDAWも最上位版での比較となります
それでは早速項目ごとにみていきましょう!
Cubase Pro 14 | Studio One Pro 7 | |
MIDI精度 | 細かい作り込みができる | ❌ いまだイベントリストもない |
オーディオ環境設定 | 複雑(場合によってはOSシステムに関わる重大な問題で音が出ないことも) | マルチチャンネル対応オーディオインターフェイスでは設定の知識が必要 |
各種ウィンドウのツール | ツール配置がちらかっているものの、ツール自体は多い | ある程度直感的に操作できるツール群 |
ミックス | チャンネルストリップの改善によりみやすくなったもののdB管理が怪しい | チャンネルストリップの改善によりみやすくなったもののdB管理が怪しい |
付属エフェクト | 整音は無難に揃っていて飛び道具系にこだわりのあるエフェクトが良い | 整音が揃っておりサイドチェインは異様にかかる |
付属ソフトシンセ | 種類は少ないものの一通り揃う インストールミスすると音色が表示されないバグ発生 | 6、7で追加された音色でようやく使える音色が登場 |
打ち込みやすさ | 緻密に打ち込みできる | 細かいパラメータを気にせずぽんぽん打つなら楽 |
制作速度感 | ゆっくりじっくりなイメージ | サクサクざっくりなイメージ |
マスター関連 | 書き出しの種類はようやく一通り揃ってきた | CDマスタリングができるだけありマスタリング(音圧のことではない)周りに強い |
クリップ(リージョン)の扱い | スマートツールが繊細すぎてそのままでは小節頭に配置しにくい | 感覚的にさくさくクリップ配置できる |
Melodyne(ピッチ修正) | Melodyneはプレイヤーモードのみを搭載しており上位はアプグレ必要なものの、VariAudioというCubase固有のピッチ補正機能がありクラブサウンドに向く | Melodyneの下位パージョンを内包したことにより他のDAWと並ぶ形かそれより少し上に位置 |
価格 | 毎回アプグレするならお値打ちだけれど1バーション飛ばすと割高 | おそらく365日ごとに21000円かかる(更新しないとバージョンをあげられなくなる?) |
全体的な機能 | 豊富だけれど最上位Nuendoのためにオーディオ機能が削られている | Cubaseよりは少ない |
※Melodyneをしっかり使うならEDITORまではアプグレしたいところ
Cubase 14のメリットデメリット
・メリット
MIDI、Audioともに繊細な制作することが可能
VariAudio(オーディオピッチ補正)のフットワークの軽さがクラブ的なアプローチに向く
それなりに揃ったエフェクト、だいぶん良くなったミックス画面によりミックスは次第点
作編曲に関しては緻密に作り込める
13よりは安定していて曲作りも素早く行える
クラブミュージックの制作手法が一通り揃った
・デメリット
機能が多すぎたり旧バージョンから配置が変わったりでちらかっていて見にくい
上記理由により操作方法を暗記するまで曲の制作速度は上がらない
バグは相変わらず多く過去のバグも引き継いでいるため、Windowsでいうところのシステムファイルの変更ができるくらいPCの知識が必要
大きなUI変更がないこともあり少し古いDAW感がでてきた
標準エフェクトのラウドネスメーターの数値周りが怪しく、ミキサーのTrue Peakも怪しい
Studio One 7のメリットデメリット
・メリット
さくっと楽曲を形にできる操作性の良さは6より大きく上回っていて好印象
標準音色だけでもクラシックからクラブミュージックまで幅広に作れるようになった
追加音源の音色の抜けが良い(音色に癖がありエディットの浅さはネック)
エフェクトは一通り無難に揃う
MIDIのノート周りに対するツールの豊富さ
クラブミュージックにおけるビート作成のしやすさ
リージョンループの仕方がLogic(GarageBand)ライクでわかりやすくなっている
CDマスタリングができる
書き出しにラウドネスコンプレッション項目がある
・デメリット
MIDIの分解能が他より浅いことや今時のDAWでMIDI2.0未対応は致命的
ミックス画面のフェーダーの操作が毎回違うため安定した操作ができない
付属メータープラグインを使用し厳密にラウドネスやdB管理を行なっても書き出し時に1-1.3dBほど割れる?
付属音源のベロシティ操作をしても繊細な変動をしてくれない(これは分解能が荒いからなのかソフトシンセ側がそういう設計なのか不明)
バージョンアップを重ねたことによってか紙のようなペラペラ操作感はなくなり普通の操作感へ
結果
Cubase Pro 14の方が総合的機能面において優れており、しっかり楽曲を作り込むことができます
じっくりではなくサクサク作りたいのとオーディオ録音しかしないという条件付きでStudio One Pro 7が選択肢に入ります
ただしそのオーディオ部分において緻密さが?となっているのがネック
どちらが買いかという問いに対しては上記の通りです
ただここにCubaseシリーズ特有のバグがつきまとうため、Windowsシステム周りの修正ができるバグ対処できる人じゃないとおすすめしにくい状態です
Macでの使用の場合においてもCubase 14がVST3未満をNGとしたため大きな差はありませんが、Apple固有の優れたCore Audioシステムを利用できない問題があります
どちらがというよりどちらもお勧めしにくいかもしれません
初めてDTMする方はGarageBandくらいわかりやすく動くものがやはりおすすめです!
そのためにiPhone、iPad、Macのいずれかを楽器感覚で所有するのもありかなと
今後Studio One側がフリー版を再び復活させてきた場合、引き続き日本では知名度をもつかもしれません
現時点でフリーDAWの選択肢はかなり狭くなってきていますからね