Pro Tools 2024.10はSequoia対応でNIと共闘とかいう熱い展開に
Pro Tools 2024.10はまさかのSequoia対応
発表されたPro Tools 2024.10
なんとmacOS Monterey – macOS Sequoia(15.1)に対応しています😳
Sequoia対応は驚きです!
一般使用はともかくDAWでは不安定要素がある気配していましたから…
ただし条件付き
macOS Sequoia and Sonoma are not supported with Carbon Central
カーボンセントラルは動かないそうな()
macOS Sequoia is not supported with Avid NEXIS at this time.
NEXISもSequoia未対応
さらにmacOS 14.4.1 (“Sonoma”)ではいくつかの動作問題がある様子
スタジオワークとなると、バグの方が大きく響くためMontereyやそれ以前のOS止めが無難といったところでしょうか
Native Instruments社と共闘
Logic Pro 11の快進撃を止めるDAWはもはやPro ToolsとNuendoあたり
そんななか、最強のソフトシンセ集を制作販売するNative Instruments社とAVIDの提携により、Pro ToolsにKontakt8 Player+厳選されたインストゥ流メントが付属するようになりました
無料版のIntroにも導入されるとのことで驚きです!
このままNIがAVIDと繋がっていくとLogicと良いライバルに!?
Pro Toolsは一般向きではない可能性
と言いたいところですが、Pro Toolsには永続版であれサブスク概念が存在し、1年経つとアップデート不可能となります
AVIDの気分次第ですが、期限切れ後再加入不可になり新規購入しかない時期があったりしますので要注意です
常に年間お布施をする覚悟と相応の金額がかかることを意識する必要があり、Pro Toolsの安定動作のためにPC/Macの環境を整える必要性からおすすめしません
その他一般向けとなるMBOXシリーズも即ディスコンになりがち
基本的にスタジオ用のものだと思っておくと良いです
ARA2拡張
Celemony、iZotope、Sound Radix、Synchro Arts からさらにSteinberg の SpectraLayers と WaveLab プラグインの ARA 2が動作するように
ARA2システムが安定していれば良いのですが…
非常に便利な機能ですがARA2システムの不安定さも気になるところ
こればかりはAVIDの問題ではないため、ARA2開発会社に依存する形です
なお、2024.10からSteinberg SpectraLayers GoとWaveLab GoのARA2プラグインが付属するようです
MIDIプラグイン増加
MIDIプラグインの強化によってアペジエーターや奏法パターンが簡単に生成できるようになったようです
Pro Toolsはビートメイキングする人たちにとっても使いやすいDAWなので良いことですね
MIDI強化
インストゥルメント・トラックとMIDIトラックのプレイリスト、インストゥルメント・トラックの入力モニタリング、トラックごとのMIDI遅延補正設定、MIDIエディタにフォーカスビューが追加されました
MIDIプレイリストはいわゆるテイクを残せるというもの
MIDI制作においてテイクを残すということはあまりしないような気がしますがあっても良い機能ですね
フォーカスビューという新機能は選択範囲全体に存在するノートのみを表示できる新しい表示方法です
この機能によってドラムや弦楽器のアーティキュレーションなど細かく作り込むことができるようです
この機能はかなり目玉な気がします
ノート・ベロシティ値を MIDI エディタで表示できるようになったのも良いです
MIDIの強化はDAWにおいて大切
Studio Oneが本来このあたりを強化していくはずなのにPro Toolsに先をこされていくという…
セッションデータをインポート強化
選択した後に選択内容を一致させるか、新規トラックとしてインポートするかを決定することができるように
セッションデータインポートは便利な機能
時短のためにDAWの要の一つとも言えます
その他
- エラスティック・オーディオ、フェード、クリップ・グループが併用できるように
- クリップリストを独立したウィンドウで浮動表示できるため、別のモニターに配置でき、編集ウィンドウにより多くのスペースを確保
などなど便利機能多数
制作をより時短にするための機能追加は嬉しいところ
まとめ
Pro Tools 2024.10の進化は素晴らしいですね
問題点があるとするとMシリーズへの切り替え間近となるためスタジオ側のシステム変更が大きくなる点
MシリーズだとしてSonomaでいくつかのエラーが発生する様子
DADmanの対応状態にHDX+MTRXが左右されやすい点
このあたりの解決ができてようやくスタジオ導入となるイメージです
旧システムが安定している状態ならば無理にアップデートする必要がないという…
AVIDの販売の仕方はAppleに追従した今風なのですが、システムの安定化が最も重視されます
そうなると古い環境でストップしてしまうんですよね
2023あたりが稼働ラインとして無難なため、このあたりにも新機能のなかから時短機能だけでも増やしてもらえないものかと思ったり💡