Mac Studio M4でNative AccessのすべてのプラグインがRepairとなりRepairしても直らない現象の原因判明と直し方
謎のトラブル
移行アシスタントを使ってMac Studio M4MAXへユーザーアカウントを引き継ぎせずライブラリだけを引き継ぎした際に起きた現象が下記となります
There’s an issue with the installer service. To resolve this issue. try restaring Native Access. if this doesn’t work, restart your computer and try again.
という検索してもみないようなエラーメッセージ
Macの再起動やNative Accessの再起動では直りませんでした

なにをしてもプラグインもライブラリもRepair状態のまま
仕方なくアプリケーションを移行アシスタントで引き継いでみました

すると上記の通りアプリケーションはOpenボタンに切り替わり使用できるようになりました

Maintenanceから一括ライブラリロケーションアサインしてみると、上記のようになりました
Sorry, no broken libraries were found!
ブロークンという恐ろしいワードがでてきましたがここで怯まず状況を考えてみます
移行アシスタントを使ってユーザーとアプリケーションを引き継がず、ライブラリのみにしたあたりが怪しいのではと
NIのライブラリフォルダが入っているフォルダの情報を見てみると?

共有とアクセス権の項目が「取得中…」となったまま管理者名になっていません
この取得中を削除し新規に現在のログインユーザー名(Administratorsでもよいかと)に読み/書きアクセス権を与えてみました

このとき親フォルダを選び「内包している項目に適用」を選ぶことですべての子フォルダが設定したアクセス権に切り替わりますので必ずそうしてください
次にNIの指示通り下記の「Native Access」、「NIHardwareAgent」、「NTKDaemon」をフルディスクアクセス可能にしておきます

- Macintosh HD > アプリケーション>Native Access
- Macintash HD>ライブラリ > Application Support > Native Instruments > NTK
- Macintosh HD>ライブラリ > Application Support > Native Instruments >
Hardware > NIHArdwareAgent
最後に共有フォルダの「共有とアクセス権」にもシステムに「読み/書き」の権限を与えます

上記3つによって下記のような動作が発生しました

Some Libraries Found Successfuly!
なぜかTimeoutというアラートが表示されたままですが無事すべてのライブラリがInstalledに切り替わりました
アプリケーションやライブラリのアップデートも問題なくできました
まとめ
今回の問題は主にアクセス権にありました
システム設定も引き継がなかったため、フルディスクアクセスの項目にも問題がありました
この問題が起きる最大のポイントは
・ライブラリ含めてOSと同じドライブに保存していて、移行アシスタント使用時新規ユーザーにする場合
ライブラリを外付けSSDで管理していればこの問題はここまで大きくならなかったかもしれません
アクセス権が怪しいと気づけたのは手動でLocationを修正してSuccessと表示されても旧ユーザーのLocationを参照したままになっているところからでした
Sequoiaで動作しない古いKontaktなども移行してしまい、古いKontaktの削除がかなり面倒そうですが無事動作してなによりというところです
また、現象的に移行アシスタントですべてを引き継げばこのバグは発生しないと思われます