Acasis 80Gbps Thunderbolt 5 SSD エンクロージャにWestern DigitalのSN850XというSSDを接続してM4MacのTB5ポートで速度チェックしてみた
Acasis 80Gbps Thunderbolt 5 SSD エンクロージャ
Acasis 80Gbps Thunderbolt 5 SSD エンクロージャというSSD外付けケースを使ってWestern Digital SN850Xでどれくらいの速度がでるのかチェックしてみました
まずはケースについて

2025年4月25日ではAmazonでも買えるようになっていますが、2025年3月時点では中国のオンラインショップAliExpressから取り寄せる形となっていました
中国のオンラインショップでは専用ケース付きも選択でき、現在のAmazonの価格より約10000円お値打ちで購入できます

中身はケース本体、TB5と書かれたケーブル、シリコンストッパー2個、SSDサイズアダプター、放熱パッド2枚、取扱説明書が入っていました

本体はアルミ製で触り心地が冷ややかです
放熱穴もしっかりしており、静音冷却ファンは温度に応じて自動で動作するようです

蓋を開けるとこのような形となっており、導入するSSDに合わせて付属SSDアダプタを使う形となります

本体は極めてシンプルになっており、TB5ケーブルの挿し口と強制作動可能なファンボタンのみです

本製品の特徴はM.2規格のSSD(2230/2242/2260/2280)、M、M&B(PCIE)、M&B(SATA)、Bに対応したThunderbolt5対応で最大80Gbpsの速度が出るSSDケースであるということです
※M.2PCIe 5.0非対応
Western DigitalのSN850X
Western DigitalのSN850Xは8TBのSSDとしては安価なモデルながら読取り最大 7200MB/s 書込み最大 6600MB/sに到達するNVMe PCIe Gen4 x4(M.2 2280)となります
このシリーズにはヒートシンク付きもあるのですが今回のケースを使うにあたりケースと干渉する可能性が高いためヒートシンクなしを選びました(結果として正解です)
価格については3月より4月のほうが1万円ほど高くなっています

今回のSSDケース使用にあたり特にSSDサイズアダプターは必要ありませんでした

速度チェック
上記構成にて2パターンの速度チェックを行いました
・チェック1 M2 Macに付属ケーブルを使って直接接続(Thunderbolt3互換として動作期待)

M2 MacのThunderbolt3規格(最大40Gbps)による速度チェックでは
Wirte 3147.7
Read 3042.0
となりました
Thunderbolt3規格の場合5000MB/sが理論値となりますのでその速度よりも1900MB/sほど遅かったことになります
・チェック2 M4MAX Macに付属ケーブルを使って直接接続(Thunderbolt5接続として動作期待)

M4MAX MacのThunderbolt5規格(最大80Gbps)による速度チェックでは
Wirte 5366.4
Read 5096.0
となりました
Thunderbolt5規格の場合10000MB/sが理論値となりますのでSN850Xの読取り最大 7200MB/s 書込み最大 6600MB/sに達しなかったことがわかります
ケースメーカーが公表しているWindows11環境でのSN850 2TBの速度チェックでは
Wirte 4871.23
Read 6209.32
となっておりMacよりWindowsのほうがReadに関しては速いようです
また、ケースメーカーの公表によるとM4ProとSAMSUNG SSD 990 PRO 2TBではRead7068.29MB/sがでているようです
速度チェックからわかること
まず今回のケースはM.2PCIe 5.0非対応です
下記のような13600MB/sの速度が出せるSSDは使用できません
また、M.2PCIe 5.0は4TBまでとなっており現状8TB以上の製品がない様子
Thunderbolt3互換での動作には不満のある結果となっています
もしThunderbolt3や4規格として本製品を使用し、7000MB/sのSSDを使って理論値近くまでの速度を狙うのであればまったく無駄となってしまいます
Thunderbolt5で接続した場合、Mac mini M4やM4Proで噂されている内蔵SSDのWirte4000MB/s Read5000MB/sと比べて気持ち早いという状態になります
また、Mac純正のSSDを8TB選択でCTOすると360,000円アップとなってしまうのがネックです
今回の記事の構成の場合約90000円の8TB SSDとThunderbolt5対応SSDケース約30,000円で合わせて120,000円(4月時点140,000円)ほどとなりますので、コストを1/3に抑えながら速度をあげることが可能となります
気になる点
今回ご紹介したケースがAmazonでの取り扱いスタートしたことによりレビューがついています
日本人の方のレビューによると付属ケーブルはThunderbolt4のものとのこと
80Gbpsの速度が出るCable Mattersのものを使うと速度が変わるという報告があがっているので時期を見て試してみます
まとめ
ケース自体はThunderbolt5に対応しているものとして品質もよいと感じます
付属ケーブルも外れとまではいえず、仮にThunderbolt4ケーブルなのだとしても4の理論値5000MB/sを超えた性能を叩き出しています
入手の手間や入手先の納期もAmazon取り扱いにより解消されています
早く手に入れたい方→Amazon
ゆっくりでもお値打ちに手に入れたい方→AliExpress
実際にmacOS Sequoiaをインストールして動作させてみたところ、速度が遅いとか途中で変な挙動をすることはなくケース本体の発熱もまったく感じませんでした
※まだ放熱パッド貼り付けしていない状態
Mac mini M4シリーズは自身で内蔵SSD交換可能ですがまだ2TBまでのものしか出回っていません
内蔵SSDを交換した時点でAppleの保証が切れたり次期OSアップデート非対応となることも考えられます
※Mac mini はM4ProモデルのみThunderbolt5に対応
現状ではこのブログ記事の組み合わせによる外付けSSDからのOS起動がコスパ高く、SSDの消耗交換や次のMacへの乗り換え時の移行アシスタント経由で便利そうです