Cubase Pro 14実際に一曲作ってみて新機能含めたレビュー

Cubase Pro 14実際に一曲作ってみて新機能含めたレビュー

Cubase Pro 14実際に一曲作ってみて新機能含めたレビューとなります

実際にCubase Pro 14付属のものだけで作ったデモはこちら⬇️


Macのイヤフォン端子から音をだすには?

今回はMacのイヤフォン端子に直接ヘッドフォンを繋げて制作してみました

が、意外とイヤフォン端子から音を出すのに苦戦

スタジオ設定から内蔵オーディオのコントロールパネルを開いてOutput項目からイヤフォン端子を選択しないとMac本体から音がでてしまうようです


パターンシーケンサーは使える

新機能パターンシーケンサーはかなり使えます

クラブミュージック関係を作るのにはとても強い機能です

Cubase付属音源なら音色名称がしっかり表示されているのでサクッとパターンを作ることが可能です

今時ならではのランダム機能もついています(使いませんでしたが)

Logicが随分早い段階で搭載していたのでようやくというところでしょうか?


ドラムトラックが追加

「ドラムトラックを追加」という名称が新たに増えています

いわゆるビートマシンの作成という形でMPC系統のパッド画面が現れ、それぞれにMediabayにある波形を自由に配置できるようになっています

LiveやLogicにある機能がようやく付いたという形ですね

CubaeにはもともとGroove Agentがついてきますが、それとは別枠でDAWの一部のように動作する形です
Groove Agentのポジションはより作り込みたい時用なような…、もしくは今後ディスコンになるのかもしれません


エクステンションとVariAudio

エクステンションとはMelodyneとSpectraLyayersのようなARA2対応波形解析系プラグインに関連する項目

Melodyneを立ち上げるとPlayerモードになってしまい何もできません
ここまでデフォルトで表示させるのなら一番下のグレードくらい内包してもよいような…

逆にVariAudioは表示されていないんですよね

VariAudioでピッチ補正したい場合は画面左側のVariAudioの設定が必要となります

Cubase 14になって機能増加したため、さらにどこになにがあるかちらかってしまっているのが難点
同じ系統のものは同じ場所に集めて欲しいところです


新エフェクトについて

新エフェクトはかなりぶっとび系

Shimmerは不思議な響きを作る複合エフェクト
普通のジャンルには不向きでかなり曲を選びます
デモ曲でも使っていますので響きを聞いてみてください

Studio Delayは上の方に表示されているアイコンみたいなのを触るのがわかりやすいかなと
こちらも複合エフェクトとなっており、ディレイに様々なエフェクトが加わりへんてこりんな響きを作り出します

今回の新規エフェクトプラグインは特定のクラブミュージックのみをターゲットとしている感じがします


Padshopのバグ(未解決)

毎回Cubaseのアプグレで発生しうるし、直してこない恒例のバグ

そう、音色がメディア内に表示されません

Cubase音色管理アプリ側では問題なくインストールされていると表示されているのがタチ悪いです

過去よりさらにユーザー側で直す方法がないというか、ライブラリのインストールされているフォルダをロードから選んでもロードできません

何かしら直し方があると思われますが、過去のCubaseのこの類のトラブルは最悪クリーンインストールした方が楽までありますので深追いせず放置しました()

一応ネット検索してみましたが随分古いCubaseのバージョンでのPadshopのライブラリの直し方記事しか出てこず、Macに関してはほぼなし
過去を見るとCubaseはWindowsユーザーが多かったみたいですね


MODULATORS

MODULATORSはもしかしてと思ったらやっぱり感

どのソフトシンセにも差し込めるのと効き方が浅いのでどことなくMIDI処理している感が?

これを頑張って極めるよりソフトシンセ側のLFOをうまく操る方が強烈なサウンドを作れるため使わないかなと
一応デモ曲では上記を使っています


ステレオアウトの場所

ステレオアウトはアレンジウィンドウの入力/出力フォルダを展開すことで表示させることが可能です

が、Studio Oneとは違った意味でわかりにくいですね…

慣れだとは思いますが最初からはっきり表示させて良いと思うのです


コンソール(ミックスウィンドウ)画面

コンソール(ミックスウィンドウ)画面は下記

ようやく見やすくなってきたかもしれません

1番上の段のEQ表示部分は最初に使ったEQのプレビューではなく、1番上にEQがインサート済みとなっており、インサートスロットにはそのEQが表示されないという

必ずしも1番上にEQがくるわけではないので使いません

センドを入れると0dBかつオフの状態で足されます
センドを入れるのだから♾️dBかつオンの状態で足されてほしいところ

トラックを複数選択してフェーダーを下げると均等に選択したフェーダーが下がらないというのも相変わらず
古いCubaseではできていたことができなくなっている問題継続中です
14では13と同じく毎回グループを作る必要があります

フェーダー縦幅は相変わらず伸縮によって変動します

ただし、Studio Oneのようなむちゃくちゃな挙動はしないのでミックスはそれなりにしやすいです


マスターのdBが謎なまま

マスター(ステレオアウト)にマキシマイザーで-0.3dBのマージンを設けてその下にSupervisonでTruePeakを測定すると-0.06dBに…

何が正しいんでしょうかね?

13から引き継いでマスターのdBが怪しすぎます
エフェクトが怪しいのもありますが、トラックに表示されているdBもなんともいえない状態

ざっくりと作り込むなら許容範囲かもしれませんが、しっかり作り込むには厳しい状態のままです


ソースコード書き直し影響

ソースコードを一部書き直したと公式から発表がありました

正直バグまみれが加速するのではと不安だったのですが13より安定しているように感じました

気になる点があるとするとスマートツール状態でリージョンを移動させると小節頭に配置したつもりでも少しズレるという
これはもうドラッグ&ドロップ中に表示される数値表示(x.1.1.1)を見ながらしか方法がなく、目が疲れます
小節単位でコピペするよう切り替えれば良いという考え方もできますが、Logicみたいなスマートグリッド動作に慣れていると切り替えが面倒という

上記点以外は13より高パフォーマンスで、楽曲の作りにくさがある程度解消されています


その他の機能

ゲインステージングはマーキーツールに持ちかえることなくオートメーションを書き込める機能ということでした

Mediabayでのサンプル再生は選んだら自動再生されるとよいのですが…もしかしたらオプションがあるのかもしれませんがごちゃついたレイアウトで触る気になれず仕舞い

選択範囲の動作改善によって楽曲の作りやすさ感がアップしたように感じます

64bitフォーマット対応はようやくきた感ですね
その前に32bitオーディオインターフェイスが普及すべきですが…

自動保存フォルダはようやくついた感
それより多くのCubaseユーザーが訴える録音したデータが消えるバグが直ったのか気になります
デモでオーディオデータを使いましたが消えるバグ確認はできていません

付属ソフトシンセの音色の読み込みが相変わらず遅く、Logicのように瞬時に音を確認できません
このワンテンポ遅れる感が制作しにくい感覚へと繋がっている気がします


まとめ

総じて13使いさんは14にアップグレード推奨

Cubase 14はクラブミュージックに強いアップグレードですが、曲作りを早く行えるようブラッシュアップされているので誰にでもおすすめできるものとなっています

が、過去よくあるバグは今回も起きる可能性が高そうです
初めてDAW買う人が選ぶDAWではなく玄人向け感があります

似たような機能が多く、13と同じくレイアウトも散らばったままです
機能把握に時間がかかるのは間違いありません

直感性はそれほどなく、じっくりと作り込む人に向いたDAWという印象です

Cubase Pro 14を選ぼうとするのなら同社の上位DAWであるNuendoを推したいところです


WindowsユーザーならWindowsのシステムファイルなどを触れるくらい知識がある人だとCubaseのトラブルを解決に導けるかもしれません
Macユーザーに関してはあまりメリットがないかも(OS標準のAudio Unitsが使えない)

曲作りは13よりも作りやすくなりましたがバグ周りの部分は過去のCubaseと変わらないので要注意というところでしょうか

ご参考になれば幸いです

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