AVIDの最上位DAWであるPro Tools Ultimateで作曲してみた

Pro Toolsとは?

レコーディングスタジオや映像に音声をつけるお仕事でお馴染みのDAW💡

何がすごいかというと、レコーディングという一連のワークフローが完璧すぎること💡

精密なPeakかつハードウェアと変わらない直感的ミキサー、BusによるCueバリエーションの作りやすさ、波形管理(プレイリスト含む)、マーカーの直感性とリアルタイムマーカー打ちのしやすさ、オーディオトラック管理のしやすさなどなどエンジニアとプレイヤーという関係で録音側に振り切った場合において他社DAWを超える性能を発揮します👍🏻

映像関係にも力を入れていてサラウンドをしっかり想定できているのも良いところ

波形を置いていくという動作においてもこれほど扱いやすいDAWはないかもしれません


Pro Tools Ultimateでの作曲過程と問題点

さて、ではPro Toolsでの作曲はどうなんでしょう?

今回は2021年3月に出た新バージョンにてチェックしてみました!

・作曲は相変わらず厳しい状況

まず、ソフトシンセプラグインの挙動がおかしい/認識しないものがあるという点は相変わらず変わっていない
インストゥルメントトラックがあってもデフォルト表示ではどこにソフトシンセ差し込むのか?みたいに
インサートプラグインの一番上なんですけどね…😓

・MIDI画面が相変わらず

まだまだMIDIはとりあえず的な感じです
他社DAWが一歩踏み込んでキースイッチの簡易化を進めていく中そういった側面が進められていない
コピペやループの直感性がない
他のDAWが瞬間にできることをひと手間ふた手間かけてしている感じですね

・搭載エフェクト

年間維持でしか使えないプラグインを除外して搭載エフェクトだけで追求しようとした場合、EQ、コンプは良いとしてその他がどうにも

なにか強みがあると良いのですが、これといって付属プラグインに魅力がない()
サブスク維持前提でようやくある程度のエフェクトが揃う感じですがソフトシンセはFalconという選択肢に謎を感じます()
ただ、付属エフェクトについては妙な癖があるわけではないので単純に使いやすいという感じはします👍🏻

・AAXプラグインを掛けた音で録音できない

DSPによるAAXプラグイン以外、基本的にオーディオトラックにインサートしたエフェクトは録音時外れます😳
別に掛け録りしたいという意味ではなく、単純にエレキギターを直挿してエフェクト掛けた状態で聴きつつ録音はクリーントーンになっているという他のDAWでは当たり前のことが当たり前ではないのです!
解決方法はオーディオトラックに対してBusに送り、Bus側でエフェクトをかけると原音+エフェクト音として聴こえてきます💡

・テイクコンピングが標準ではオフ

まぁ、そうなるだろうと思いつつまさかのw
初期設定の「録音で完全重複されたクリップを別プレイリストに移動」にチェックが入っていないと使えないのです
確かにレコーディングでは使わないのでオフで良いのだけど、作曲したくて買った人はびっくりかも😓

・波形タイミング修正

エラスティックオーディオは随分前からある機能ですが、Protoolsのお仕事だと大抵は波形を切って移動が多い
なので積極的にエラスティックオーディオを使うことがないのですが、作曲では別
結構積極的に使います
が、他のDAWと比べて動作が簡易的というか触りにくい
この部分、かなり改善予知あると思うんですが…

・ミックス

これはいつものPro Tools
デフォルトEQ、コンプは問題なし
気になるのはモジュレーション、リバーブ、マスタープラグイン、ディストーション
整音に対してばかりで過激性がないというべきでしょうか?
ちなみにこの段階でDSPを使うメリットはすでになしですw

・マスタリング

標準でRMSやラウドネスが測れるようにならないものか…
このあたりPro Toolsならもはや標準でラウドネスメーター搭載しても良いはず


まとめ

やはりレコーディングに特化している印象が強く、初期設定もそのような形😳

作曲アプリとして使うには非常に工程数が多くテイクコンピング多用による録音での作り込みだとしてもこれまた他のDAWより劣ってしまう

使い慣れてしまった人が使っている or プロエンジニアが業務で使っている

のであって作曲観点からは随分古い時代のDAWっぽい機能

これをサブスクリプションで支払い続けるかといったら?です

が、スタジオ業務には必須😓

それでも触ってみたい人はこちらより無料のPro Tools | First をどうぞ♪
無料という観点ならGarageBandやStudio One Primeも合わせて使ってみてください!

ちなみにPro Tools Ultimateは¥300,000超えアプリなうえに一年使用すると更新手続きが来て、更新しなかった場合そのバージョンまでしか使えなくなり、再更新できず購入し直しになります
サブスクで一ヶ月借りるという手もありますが「約79ドル/月」です
個人で持つようなアプリではないし価格の考え方も一般的なものと比較してはいけません
高い=良い とは限らないのです
「どういった職種の人が何のために使っているか」が価格に反映され、Pro Toolsはスタジオに特化しているからこその金額と考えるべきでしょう👍🏻


Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です