Logic Pro 10.7で空間オーディオ音楽を作るための準備をご紹介

Logic Pro 10.7で空間オーディオ音楽を作る

Logic Pro 10.7に無償アップデートすると、「空間オーディオ」による音楽制作ができるようになります💡

「空間オーディオ」とはステレオヘッドフォン(イヤフォン)やステレオスピーカーにて、サラウンドのように音が聴こえるApple独自の立体音響技術

それでは早速設定の仕方をご紹介💡


Logic Pro 10.7での準備

準備を簡単にまとめていきます!

  1. Logicにて通常通り2Mixやサラウンドミックスまで進行している楽曲を作る
  2. プロジェクトのコピーを保存、またはブロジェクトの代替バージョンを作る
  3. プロジェクトのサンプルレートを48kHzか96kHzのどちらかにする
  4. I/Oバッファサイズを512(48kHz)または1024(96kHz)に固定する
  5. ファイル>プロジェクト設定>オーディオ>一般>空間オーディオをオンにする
  6. ドルビーアトモスプラグインにて「binaural」を選択する(これにより「空間オーディオ」用2Mixとなる)

さて、ここまで設定すると、上記のように「サラウンドフォーマット」が「7.1.2」に切り替わります💡

そう、Appleの「空間オーディオ」は7.1.2基準なのです😳
さすが海外基準❣️

上記を設定した瞬間からプロジェクトが「空間オーディオ」データに変わります

マスターにAtomsプラグインが挿さる

すると、上記のようにマスターにドルビーアトモスプラグインが自動追加されます

このプラグインは必ず一番下にくる必要があり、「Monitoring Format」の項目に応じた書き出しによって「空間オーディオ」データが生成されるのです

例えばここを「Binaural」にするとサラウンドをバイノーラル技術で2Mix(2chオーディオ)におとしこむことが可能に
「7.1.4」なら「空間オーディオ」として書き出し(データ自体はサラウンドとして複数トラックの波形ファイルが生成される)
「2.0」だと、通常の2Mixを書き出すことが可能に

上記設定を変えることによりミックス時に書き出し時どうなるかをチェックしながら制作できるため、単なる書き出し変換機能ではありません💡

7.1.2サラウンド制作時のスピーカー位置

マスタープラグインは、Logic Pro 10.7の推奨通り純正プラグインで下記のように配置しておく必要があります


3Dオブジェクトパンナーとは?

新たに加わった「3Dオプジェクトパンナー」についての説明となります

従来のサラウンドパンナーとの違いは「空間オーディオミキシング」にて3Dオブジェクトパンナーを使うと、使用したトラックの音を3D空間に固定配置することができるというもの

トラックで固定した音は「ドルビーアトモスプラグイン」に立体表記されます
※サラウンドパンナーで制御しているトラックは「ドルビーアトモスプラグイン」に立体表記されません

資料によると全ての楽器を「3D Object Panner」で配置することはおすすめではないそうで、目立たせたい数トラックのみをこのパンナーで固定するのが理想的なのだそうです💡


「空間オーディオ」のラウンドネス基準

Logic付属「Loudness Meter」をドルビー・アトモス・プラグインのあとに挿入して、ミックスが-18 LUFSを超えないように設定することが原則と記載がありました

-18LUFSはかなり小さい音量ですが、モニタリングフォーマットを「2.0」や「バイノーラル」に設定するとぐんと音量が上がります
これは複数スピーカーに分散していた音がステレオスピーカーに集約されるためと思われ、厳密にはサラウンドミックス、空間オーディオミックス、ステレオミックスで適切なミックスの仕方があります


まとめとLogic Pro 10.7による「空間オーディオ」ミックス聴き比べ

如何でしたか?

設定方法はこの通り、「空間オーディオ」に必要なパンナーやLogic純正プラグインで完全に音を制御できます

ただし、ミックスの仕方は上記に述べた通り個々に異なってきます

最後に実際にLogic Pro 10.7にて「空間オーディオ」ミックスや、「サラウンド」ミックス、「ステレオ」ミックスしたものを聴き比べてみてください💡

Logic Pro 10.7+ドルビーアトモスプラグインによるサラウンドミックス

Logic Pro 10.7+ドルビーアトモスプラグインによるバイノーラルミックス

Logic Pro 10.7+ドルビーアトモスプラグインによるステレオミックス

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