MIDI POLYPHONIC EXPRESSION(MPE)ってなに? MPEの今を調べたらもうみんなのスマホでMPEできる時代になっていた件

MPEとは?

MPEとはMIDIチャンネル毎にピッチベンド、チャンネルプレッシャー(鍵盤毎圧力)、CC74を同時変動させることのできるMIDI1.0規格の拡張版のようです

MPEの仕様はあまり明示されておらず、何ができるのかという?がつくものですが上記以外は該当しないとのこと

MIDI2.0規格のものとは別なので要注意です


MPEコントローラーを作るROLIについて

MPEコントローラーを作る有名どころのROLIについて

なんと2024年8月時点で国内から入手できる方法がなさそうです

代理店が降りていて、代わりが現れないからなのでしょうか?

ROLIのサイトは継続しているので代理店絡みだと思うのですが…

並行輸入するような状況ではないのでちょっと入手は大変そうです


MPE対応機材

わりとMPE対応を表明している機材はでてきています

例えば最近でいうとコルグのMIDI2.0対応キーボード

他にも有名どころでKOMPLETE KONTROL MK3など(注 MPEは受信のみ)

ただ、MPEの詳細はふんわりしているというか…

ポリフォニックアフタータッチというものに対応していることが第一条件となり、この機能を搭載するシンセは高級機ばかり

多くのシンセサイザーはモノフォニックアフタータッチ対応(チャンネルアフタータッチ)かアフタータッチ対応しないかです

ポリフォニックアフタータッチの特徴は鍵盤でドミソと同時に弾いた際、3つの音に対して独立したキープレッシャー値を持たせることができるというものです

ですがMPEはこれだけのことにとどまらず、その他ピッチベンドとCC74を変動させることが可能となっているので別物扱いとなります

多くは鍵盤を押し込む、左右に揺らす、鍵盤上を上下に移動させる、X軸リボンセンサーを使ってピッチ変動といった形でMPEに対応させているようです


iPhone、iPad持ちの人ならMPEっぽいことできる

なんとMPEの機能の一部、iPhone、iPadのガレージバンドの鍵盤入力画面にてピッチベンドとアフタータッチが対応していましたw

鍵盤押さえたまま左右でピッチモジュレート、上下でカットオフ(アフタータッチ送信)、別の鍵盤に飛べば音程を複数またぐピッチベンドといった具合ですね

まさにMPEっぽいですw

Logic Remoteでも同じことができ、Logicにリアルタイムデータ入力できます

MPEの操作方式を考えると鍵盤のように押し込む形より画面上をスライドしていくiPhoneやiPadのがMPEに向いているということですね

ただし現時点で圧力対応iPhone、iPadがないため、押し込むという動作でのチャンネルプレッシャー演奏ができません

それでも十分ではないかと思うのです

MPEコントローラーは恐ろしく高く、iPhoneの新品が買えてしまうかもみたいな価格

そう考えると多目的に使えるiPadやiPhoneのがMPEコントローラーとして適切なのかもしれません


MPEの先行き

MIDI2.0が浸透すると違った形でMPEのようなことができると考えられます

そうなってきた場合、MPEが重要なのではなくポリフォニックアフタータッチ対応MIDI2.0キーボードのが重要そうです

となるとMIDI2.0対応キーボード待ちとなってしまいます

まだまだMIDI2.0に完全対応するキーボードがでてこないという状態

ちょっとした演奏革命が起きそうなのに進展しないのはそこまで演奏家が求めていないからなのか…

とりいそぎMPEとはこういうものであるというお話でした!

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