2022年Pro Tools新体制とM1での制限事項詳細

2022年また仕組みが変わる

Pro Toolsはちょくちょくプランが変わり、サブスクリプション導入後は大変わかりにくい状況に

今回の新体制ではさらに複雑になりました()

Pro Tools ArtistPro Tools StudioPro Tools Flex
サブスク月額9.99ドルサブスク月額31.99ドルサブスク月額99.99ドル
旧フリー版と酷似旧無印+プラグイン旧Ultimate+プラグイン

Pro Tools Artist

オーディオトラック、インストゥルメントトラック、AUXトラックが32まで
MIDIトラックが64まで
オーディオ入出力は16chまで

利用想定されるのは音楽関係学校の学生さんっぽいですが…

Pro Tools First(配布中止になった無料版)が有償になってプラグインが増えたみたいなポジションなのが非常にひっかかります

AVIDは過去こういったことを何度も繰り返すため、Pro ToolsというDAWの操作を学ぶ以外の目的での選択はないと考えられます


Pro Tools Studio

オーディオトラック数が512まで拡張され、サラウンドミックスにも対応
Ultimateのみの機能が一部解放されるなど旧無印Pro Toolsから比べればなきにしもあらず

ただし、年間維持費38,830円

他のDAWの上位グレードが買えてしまいますw

賢い使い方があるとするなら、スタジオレコーディングしたセッションデータを開く必要がある、セッションデータにパラデータを落とし込む必要があるなどの仕込みの月だけ借りる形でしょうか?


Pro Tools Flex

Ultimate+プラグインバンドルポジション

年間維持費¥129,800

このプランについて、スタジオ必須かというとそうでもなく、ほぼサードを揃えているスタジオにはいらなさそうな印象です


旧永続版Pro Toolsユーザーはどうなるのか

サブスク版と永続版Pro Tools→Pro Tools Studio(永続版+サブスク)へシフト可能
永続版Pro Tools Ultimate→永続版Pro Tools Ultimate存続
サブスク版Pro Tools Ultimate→Pro Tools FLEXへシフト可能

期限が切れているライセンスは…

期限切れ永続版Pro Tools→Pro Tools Studio永続版 or Pro Tools Studioサブスク版の選択可能
期限切れ永続版Pro Tools Ultimate→Pro Tools Ultimate永続版 or Pro Tools Flexサブスク版の選択可能

サポート契約の有効期限が切れている場合、最新バージョンへは税込価格42,570 (Pro Tools Studio)または91,520(Pro Tools Ultimate)で戻ることができます


さらにややこしくなった

というわけで、旧版の情報も混在し、ますますわかりにくくなったPro Tools😓

シンプルに業務用とアマチュア用で良いんじゃないですかね…?

アマチュア版はサブスクなしにして2度とサブスクにしない確約すれば、ワンチャンユーザー増えそうなのに勿体無い

DAW淘汰時代に突入し、生き残れる性能を持っているのに買いにくい高いの連発では業務用しか稼働しなくなるのも仕方ないです…


M1の情報に恐ろしいことが…

AVID WEBにすごい記載が…

Rosetta 2 経由でのAppleシリコン(M1) をサポートします。Rosetta 2は 1GBのRAMしか使用できない場合があります

1GBしかRAM使えないは致命的すぎますね😇

2022/5/7時点でDADManがMontereyとM1に未対応でDAWやHDX、HDネイティブハードが対応

この状況でMontereyにアップデートできるのはIntel版Mac+HD I/O or Carbon

MTRXシリーズはNGです

このため、レコーディングスタジオ最強MacはしばらくIntel版Mac miniということになりますね…


まとめ

AVIDは過去このようなことを繰り返しているメーカーさんです

制限かかりまくりの無料版ですら即中止してまう始末

安易に個人が持とうとするDAWではないことを十分意識して、レコーディングスタジオのデータやりとりに使う時だけ借りるがベストかなと

Pro Toolsのセッションデータだけではなく、パラアウトのWAV/AIFF書き出しを必ずし、どのDAWでもデータが読み込めるようにしておくことをおすすめします

スタジオワークにおいては代わりのDAWがまだないのでPro Tools Ultimate一択でしょう

スタジオオーナーは安定の下記「Pro Tools Ultimate 永続版年間プラン更新」を一年毎に購入でFIXなのです


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2022年Pro Tools新体制とM1での制限事項詳細” に対して4件のコメントがあります。

  1. grid より:

    先日はコメントにお答え頂きありがとう御座いました。
    今回の記事もおぉ!となって拝見させて頂きました。

    PTで1GBしかつかえないかもしれないの注意書きは衝撃的でした。
    LogicではRosetta経由で使った場合は1GB以上は使えるのでしょうか?
    Logicで作曲を考えているので不安になってきました。

    PTでは作曲製作ではなく編集用としては考えているのですが、それにしても1GBとなると
    エフェクトプラグインでも不安になりますよね。
    てっきりPTはRosetta経由で動かす前提のソフトで数週間前にバージョンアップが発表とあったので
    普通に使えるものだと思っていました。

    早く問題なく使えるようになってほしいですね。

    1. mirrorofes より:

      いつもコメントありがとうございます♪

      PTの1GB制限はかなり致命的な気がしますね。
      1GBだと録音用と割り切ったとしても不安すぎるので、編集までとなると実用性がないかもです…。
      ネイティブのPTで録音、編集は他DAWという手もありそうですがレコーディングの世界でM1は踏み切れない印象です😓

      LogicでのRosetta経由についてですが、メモリ挙動は怪しいです。
      予期しないエラーで落ちることもIntel版と比較すると多いです。
      メモリ自体は積んだ分だけ認識、動作しており、超メモリ食いプラグインを差しても動作しますよ😊

      ちなみにLogicをネイティブで動かした場合はサクサクで快適です♪

  2. grid より:

    早速のコメントありがとうございます!

    なるほど!Logicだと怪しいけど動くには動くんですね。
    悩ましいです^^

    やはりネイティブで動かないと安全は確保されないということなんですね。
    プラグインメーカーがはやく純粋ネイティブに対応してくれる事を願います。

    それにしてもM1自体が発売されて2年経つのにプラグインメーカーの腰は重たいですよね。
    PTに関してはこないだ新しいバージョンが出たのに結局はRosettaで動かす事が前提なのにトホホです。

    PTがネイティブ対応するまではプラグインメーカーも、まだいっかなぁ~状態なのかもしれませんね^^;

    1. mirrorofes より:

      コメントありがとうございます♪

      Logicにはなかなか興味深いAppleの仕掛けがあるようです!
      詳しくはMelodyne5.2の記事をご参考に♪

      確かにM1へのシフト、めちゃくちゃスローですね😓
      PTはMTRXだけひっかかっている感じで、その他のシステムではM1にシフトしていけそうな気配です!

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