Roli Seaboard Blockの初回MPE使用レビュー

Roli Seaboard Blockの初回MPE使用レビュー

Roli Seaboard Blockで一曲作ってみました♪

曲の最初のコード部分とそのあとのメロディラインっぽいのは全部MPEによるリアルタイム演奏

それでは早速ファーストインプレッションを書いていきます


演奏までの手順

今回は設定アプリなどを触らずブルートゥース機能でMacに接続して演奏してみました

Bluetoothはあっさり接続されるのでUSB-Cによる有線結線より楽かつ遅延も問題なし

悩んだのは意外にもMPE対応音源でした
あるかなと思いきやFXpantionあたりやSynthMaster
FXpantionはそれなりに動作しますがあまりピンとこず
SynthMasterはイマイチわかりませんでした


Audiomodelingの管弦楽器によるMPEはフォールダウンなどがものすごくリアル



でもLogicの付属音源はかなりの数MPE対応しています
しかもかかり具合も良い💡
ということで今回はalchemyなどLogicの付属音源のみでMPE表現しています


ファーストインプレッション

Seaboardの鍵盤を弾くための力が相当必要で、細かいフレーズを演奏しにくいように感じました

このあたりは設定アプリで変えられるのかもしれくせんが、初期状態ではこのような印象です

5Dタッチと呼ばれる演奏がMPEの正体

  • 叩く(Strike)
  • 押し込む(Press)
  • 左右に滑らせる(Glide)
  • 上下に滑らせる(Slide)
  • 指を持ち上げる(Lift)

このうち、Liftがいまいちわからず
Roliの専用プラグインならわかるのかも

白鍵がグレー、黒鍵が白い線入りの凸部分なのですが、鍵盤の中心より少しでもずれるとピッチが外れてダサい
楽器的な音程の外れ方をするともいえますが、ピッチをしっかりさせている楽曲制作では浮きます

わりと意識すればジャストピッチをとれる範囲ではあるので、練習次第なのでしょう

叩く=ベロシティの変化は鍵盤を押す力が半端なく必要なので正直表現が苦手という印象
本来繊細さを要求できそうなMPEなのに繊細なプレイがしにくい??

押し込む=キープレッシャーとなり、これはアフタータッチ対応鍵盤でも体験できます
ポリフォニックアフタータッチに慣れている人なら特に目新しさはないです

左右に滑らせる=ピッチベンドとなります
ひとつの鍵盤の中心から左右に揺らせばビブラート
他の音程に滑らせていくとグライドしていきます
ポンと次の音程に飛びたい場合は一旦指を離すか、片方の手で飛びたい音程を弾く形です
シンセ音源側でグライド設定していなければ一気に特定の音程に跳躍する形となり、ここがMPEの面白いところとなります

上下に滑らせる=CC74=明るさ(カットオフ)となります

明るさのコントロールは楽しいですが、白鍵と黒鍵の間あたりの演奏方法に慣れていないと苦労します

指を持ち上げる=ノートオフと思われますがこれに対応している音色が見つけられなかったためレビュー保留

上記を駆使して演奏する形となります

シンセサイザーを弾く人なら

「グライド(ポルタメント)をリアルタイム、直感的、演奏らしく扱える」

これが1番MPEの特徴を表しているように感じます

また、和音を弾いている際に特定の音程だけグライドしていくとか、すべての和音が次のコードに向かってグライドしていくなどピッチ周りの楽しさは未知の体験です

制作の観点では、Audiomedelingの管弦楽器のフォールダウンなどピッチ変動する奏法の入力に強いイメージです
ですがやはりMPE機能について普通の楽器ではできない表現ができるシンセサイザーの独壇場な気配です


まとめ

MPE体験は素晴らしいですが、「演奏」ありきとなります
鍵盤演奏がある程度できないと楽しめません
ウィンドシンセなどと同様固有なMIDI装置として考えるのがよいでしょう

クラブミュージックの制作シーンにおいて、Push3がすべてのPadに対してMPE対応しているようです
クラブミュージックでのMPE浸透のが早いようですが、MPEの繊細な表現をどこまで取り込むか、演奏できるようにならなければいけないなど課題があります

MPEのMIDIデータは意外と簡単にイベントリストやピアノロール上で編集できます
CC88(ハイレゾベロシティ)よりは圧倒的に楽なのが意外でした

MPEが気になる人は上記を踏まえた上で必要な表現なのかを考えてみるのがよさそうです
決して安くはないデバイスですしRoliに至っては鍵盤を押す力がとても必要でびっくりします
Roli Seaboardがメイン鍵盤には絶対なれないです

次回は設定アプリや専用プラグインなどを利用してさらにMPEの機能に迫ってみたいと思います!

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