Symphony Desktopレビュー最新 結局買いなのかどうか
Symphony Desktop
Apogeeより発売されたSymphony I/O MK II (現在100万円超えのオーでイオインターフェイス)の音質をそのまま小型機に採用したもの…
それがSymphony Desktopなのです💡
発表時にはさまざまな機能実装が予定されており、それらがすべて実現すると思って前評判の良さがありました
その後、未完なまま発売してしまい、随分経ったのですが…
実現しない機能たち
MIDIインターフェイス機能が省かれたり、ゼロレイテンシープラグイン機能としてLogicのUIと一体動作する機能もオミット
結局のところどのI/Oにもあるような専用アプリを介して使うか本体の直接操作でのゼロレイテンシーブラグイン操作
ふたを開けるほど当初の機能と違うという方向へ進行し、返しにつかうリバーブDSPもなしなまま
価格だけは物価高にのって20万円近くまで上昇してきましたが、その価格までくると他機種が十分選択肢に
色々実装予定があったのですが公式から削除されているため、本ブログの過去記事をご参考ください
サウンド
サウンドはApogeeらしいシルキー系でメリハリがはっきりしている(Duetより薄めのコンプ感)という路線なのでApogee好きさんには向いています
比較されるRMEはピュアオーディオ系なのでミックス/マスタリングする人向け
Symphonyも本来はProTools属性なのでそっちのはずですがキャラクターが強過ぎてクリエイター向けというかミックスする人が望む音ではないのです
この色付けの部分で20万円の価値があるかといわれると???になるかもしれません
付属プラグインも大げさというかざっくりしたかかり具合でシビアな調整が難しいです
はっきり色がつくとも言えますが余計なことをしてくれたという言い方もできます
この音でかけ録りするかというならノーです
その他気になる点として、DAWからの返しの音で音質が極端に変化したり(録音内容は問題ない)、レイテンシーによるインプット端子からの入力音遅延、インプット1.2にノイズがのるという故障パターンが見受けられるのも気になるところ
総評
おそらく完成形となった現時点のSymphony Desktopは当初の機能がすべて盛られる+DSPエフェクト全部付きでギリギリRME Babyface Pro FSと対になれる存在だったかもしれません
現在はBabyface Pro FSのが価格も安く、音質も圧倒的によく、返しのリバーブDSPもついていることからSymphony Desktopという選択はありません
よほどなApogeeサウンド好きじゃないとというポジションに陥ってしまいました
細かい音が拾えてない、ぽけるなどミックスで利用しにくい点もあり、曲作り中の気分上げポジションかなという
スタジオスタンダードはMTRXですし、音質面においてMTRXやRMEのが上
それよりうえの究極形はMetirc Haloのオーディオインターフェイス
Metric Halo製品は3rdシリーズへアップデートした際、ACアダプタが2rdシリーズまでのだとうまく電源供給できないという点以外はオーディオインターフェイス業界のNo.1
Mttric haloやMTRXシリーズ使っている人だとミックスに力入れている気がするので、Symphony Desktopの出番はないかも
制作中の気分上げならDuet3で十分なのです
あとはSymphony Desktopで実装予定のものを無かったことに切り替え、しれっとしているメーカーさんの態度をどう思うかですね
RMEやMetric Haloのように永遠のサポートができるくらい自信があるメーカーになってくれないとという感じです
現時点ではこのメーカーに大きな金額をかけてはいけないと考えるべきです
次に期待値があるのであればメーカー方針の変更
AVIDの本気MTRXシリーズを超えるものがこないとネクストはなさそうです
ここのところネットで再評価するような動きがでていますが、むしろ発売してから未完を完成品にできずそのことを隠した問題や次世代音質ではなくSymphony Destop mk IIと同じ時代の音質であること、RME Babyface Pro FSより強気の価格設定がマイナスに響いたままです