PHILIPS モニター ディスプレイ 436M6VBRAB/11二週間ほど使ってみての再レビュー
436M6VBRAB/11の不思議機能
まずは下の動画を見てください
没入型の光で照らすAmbiglow テクノロジーというものです
入力イメージコンテンツを解析し、そのイメージに応じて放射される光の色と明るさを継続的に調節。
オプションで、好みに合わせて雰囲気を変えることも可能というエンタメっぷりw
最初はオフになっていて明るい部屋でオンオフしてもなかなか気づかない
下側に照射されるのでケーブルをまとめていない状態は美しくないですw
これほどの明るさがあるのなら天井に向かって照射してくれたほうがカッコ良いような気がしました
とてもユニークな機能ですが来訪者さんがきた時用な機能で実用性は皆無ですw
HDMIの不思議
HDMIケーブルを接続した場合についてもいくつか謎の動きを発見しました
まず最も安定しているのはDPケーブルによる接続です。
※MacユーザーさんならMacLabさんのケーブルが安定していると思います。
特にUSB-C(TB3)やディスプレイポート端子からの接続が安定して本来のビデオカードの性能を出力してくれます
HDMIはこの機種に限ったことではないですがかなり特殊です
PCやHDMIケーブルが1.3以降は30Hzの4K対応、4K60HzはHDMI2.0から対応しています
例えばMac Book Air 2013に対して4K対応で揃えたケーブルや分配器を使ったとしてもAirの最大解像度であるWQXGA2,560 x 1,600表示も選択できずフルHD出力が最大になることを確認しました。DP接続ではWQHD2,560 x 1,440で出力できましたのでHDMI接続は本当不思議です
ケーブルはメーカーによっても挙動が違うことがあるのですが、今回の実験で使った下記の機器ではいずれも同じ結果であるフルHD止まりでした
不思議なことにDP出力からHDMI入力するケーブルの場合もフルHD止まりになります
下記のLG 43UD79-B 42.5型ワイド 4K対応液晶モニターの場合、DPからHDMIに変換するアダプタを使って4KやWQHD出力できました
どうも出力側と入力側がDisplayportの時が最も無難でHDMIの挙動はモニタやケーブル、パソコンとの相性があるように感じます
他にLG 43UD79-B 42.5型ワイドでは4K解像度やWQHDが推奨表示としてMac側に認識されますが、436M6VBRAB/11は推奨表示ではその時の接続の最大解像度のみが表示され、他はMacのオプションキーを押しながら解像度変更ボタンを押さないと選択できない点もことなります
さらに、このMacについて項目ではWQHDで表示している時なぜかフルHDとして表示されています。実際の画面解像度はもちろんWQHDです
同じ4Kモニタでも色々と仕様が異なり436M6VBRAB/11は少し玄人なポジションにいるように感じました
デフォルトの画面はとても明るい
良いことだと思いますがくっきり明るいモニタという印象です
googleのトップページの眩しいことといったら本当びっくりしますw
輝度はPCの画面をよく見る操作なら40以下で良いです
さらにはなかなかのグレアっぷりなこともあり目の疲れ方が早いです
そしてブルーライト低減モードがありますのでこれをオンにすることによって一般的なモニタと同じような感覚で使えるようになります
ただし、全体的に黄色味が強くなりますので色関係の作業には向いていません
マルチビュー機能の使い勝手
同時に複数の入力をマルチビューで見ることのできる機能がこの価格帯でついているのが最大の利点
いざ使ってみると便利なのですが画面下は作業領域でおけず、画面右上はMacの場合Finderの一部が隠れたりアプリによってはその部分にアプリ内拡大縮小が集まっていることがあり不便
左上はファイルメニューなどならんでいるので論外
結局のところ2分割か4分割はありとしても画面に画面を重ねるレイヤー表示のような形では使いにくい印象です
そして2分割で比率を保つと上下に映らない部分ができてしまいますし、真ん中でちょうど左右に分けると不思議な解像度になってしまいPCによってはうまく表示できないことも
これは4Kの他のマルチビュー対応モニタでも同じだと思いますがやはりまったく別の内容を映すならサブモニタに分けた方がよいような気がします
PCへの負担
フルHDからWQHDや4Kに切り替えた場合PC側への負担が現れました
具体的にはファンが回りっぱなしになり画面描画が少し遅れ気味になる、またはクリックしてもクリックしたことになっていないなど動作がワンテンポ遅れます。これは30Hzのときではなく60Hzの時の話です
PCに対してなんらかの空冷を施さないといけません
作業効率について
27インチフルHDから42.5インチWQHDにした際の作業効率について
これは圧倒的に作業効率があがります
31.5インチWQHDと比べても42.5インチWQHDの作業効率は非常に高く文字のサイズ感も4Kに比べるとちょうど良い印象です
特にDTMにおいては画面下側のピアノロールやミキサー画面に集中することが多いので編集ウィンドウを上に、余ったところに常時見たいメーター系プラグインを置いておくととても使いやすいです。同様なことは31.5インチでも思ったのですが42.5インチにもなると画面の大きさゆえ視認性が高くピアノロールやエフェクトパラメータの操作が格段にしやすくなります
436M6VBRAB/11は買いか?
まとめです
この機種、うまく時期を狙うと2019/7時点で40000円を切ります。
40000円を切っているのに多彩なインプット端子、4K、マルチビュー、42.5インチ、全ケーブル付属、様々なプラス機能と豊富。
これだけのケーブルを集めるだけでも10000円近くいくかもしれませんので破格と言えます。
気になる点はDP端子以外の挙動。本体のインプット端子をすべて頼る形で考えているのなら保留
おまけですがリモコンの反応角度がかなり狭いため離れて映像を見る目的としては少し難ありです
こんなところでしょうか。後世に名を残しそうな狙い目のディスプレイだと思います♪