平均律で作る24音律はどのDAWでもできる設定の仕方と演奏の仕方公開
24音律
平均律の仕組みはシンプルに440HzをA3として880HzがA4のとき、440➗12することで半音程の値を求めることができます
この仕組みを利用して440➗24とすれば平均律における24音律が誕生します
設定は主に2つ考えられます
・セント
100セントで半音変動することからシンセサイザーなどの音源のセント項目を+50セントにすることで24音律にするための音が12音生まれます
・ピッチベンド
セント設定ができない場合、ピッチベンドレンジ2のとき常に+2048としていれば半音程の半分の音程があがります
結果的にセントと同じ音程となります
24音律の基礎
12音律に対する補完コード、装飾音として使うことが考えられます
12音律の半音程あがった音を軸にすることも考えられますが、こちらは聴き慣れない雰囲気が強くでると考えられます
MPEとの相性
24音律とMPEの相性はかなり高めです
Seaboardなら微妙な音程を演奏できるため、最初にご紹介したような設定を必要とせず演奏することが可能です
実質24音律以上も可能ですが、それには人間の演奏能力が問われることとなります
具体的な設定弾き方
DAWでは同じ音色を2つ用意して片方のトラックの音色に対してセントやピッチベンドで半音程の半分+設定するだけです
この設定したものに対してMIDIキーボードを2台用意します
片方のMIDIキーボードの送信チャンネルを2chに割り当てます
また音源も片方chを2chとします
こうすることで演奏が可能になります
88鍵盤などでスプリット機能がある場合、ch設定できる機材もありますので88鍵盤1台で演奏することも可能です
理論上192音律まで可能
MIDIのchは16chまでですので、理論上12×16=192音律まで可能です
小さなMIDI鍵盤なら16台ならべて弾くこと自体は可能です
問題はそれを操る演奏スキルと絶妙な音程を制御する聴力、感性が必要となることでしょう
まとめ
以上のようにどのDAWでも比較的簡単に24音律で演奏することが可能です
また、Omnisphere3では24鍵盤を使って24音律を弾くことができます
より滑らかな音程変動をするために強い効果を発揮します
実験した限りハイレゾで聴くと24音律はまだガタガタと音程が変わる雰囲気ですが、Youtubeにアップロードしたものは滑らかに繋がっているかのようなボヤけ方をします
現状のリスナー環境を考えると24音律が現実的ですが、ライブやスタジオなどで聴くという形であれば48音律まで使うことも問題なさそうです
興味がある方はぜひ設定して弾いてみてください
