Logic Pro 12のレビューとNI社破産可能性から見る今のDTM問題
Logic Pro 12のレビュー
DLできるようになったタイミングで即使用してみました
・コードID
名称はピンときませんが、MIDIやオーディオからコードを抽出しその他のデータにコードを反映させることができるようになりました
セッションプレイヤーに反映させれば高度なAI編曲ができるようになります
・Synths
25種類、400以上のループが増える800MBほどのセッションプレイヤーの新たな形

Synthsは既存のキーボードプレイヤーやベースプレイヤーからそれぞれ選べるようになっていました
今まで同様生成した演奏パターンはMIDIデータとして他社の音源で再生できます

が、シンセサイザーエディットしている人にはかなり物足りない機能となっていました
初めての人が使ったとしてもそこまで面白みを感じるのか微妙
現時点ではLogic付属のシンセ音源のがクリエイティブなパターンを作ってくれます
コード設定追従が簡単という点がメリットというところでしょうか
・サウンドパックは選択式へ

Logic Pro 11ユーザーで全てのライブラリをDLしている場合、今回のSynthsしかDLする項目はありませんでした
現在は上記のように必要なサウンドパックをユーザーが選択してDLする形を視覚的に調整してきています
SNSではLogicのライブラリが多すぎてSSDを圧迫するのが嫌という情報をみかけるようになりました
一般的な音楽制作において必要以上のライブラリを持ってしまったLogic
今後は必要なときだけクラウドからデータを取り出すインターフェイスになるかもしれませんね
Logic Pro 12について
今回メジャーアップデートとなりますが機能を見る限りクリエイティブさがありません
どちらかというと新規に音楽を始めた人や多数派であろうサウンドクリエイター外属性の人が扱いやすくなるような機能が増えた形です
クリエイターにとってこの機能が良いという部分は見受けられない印象となり、とくに12のデモ音源を作成するに至りませんでした
AI楽曲生成と従来の作曲家には求める機能に大きな隔たりがあるように感じます
DTM問題
Logic Pro 12リリース直前にNative Instruments社の予備的破産報道がありました
DTMにおいて大きな転換点といえ、状況が具体的になれば従来のDTMが斜陽となっている可能性も
LogicもNative Instruments社Kompleteもライブラリが膨大であることが特徴です
音色やパターンが増えるだけではなく音質もどんどんあがっているのに破産に近づくのはユーザーが求めるものを超えてしまったからではないかと推測しています
AppleはMacやiPhone、iPadといったハードウェアとそれに関わるOS、アプリなどさまざまな箇所から支えられておりNative Instruments社とは状況が違います
それでも今回ライブラリを絞り込みDLさせる機能を強化してきました
一般的なDTMユーザーが作りたい範囲を超えてしまい扱いきれないところまで達している可能性が高いのです
サウンドクリエイターとしてはLogicもKompleteもまだ物足りないのですがあくまでその領域のお話
今後は楽かつ知識をあまり必要とせず作成できるAI機能が音楽アプリの要となるのは確実です
その一方でAIに頼る必要がない音楽家にとってこれほど要らない機能はありません
この剥離もプラグインメーカーやDAWメーカーにとって難しい状況となっていく可能性があります
また、あまり騒がれていないのは仕方ないことですがKontaktが消えてしまうとサードライブラリメーカーも消えてしまいます
nkiはそれほどまでに音楽家にとって重要
仮にこれがAppleに買収された場合、nkiを開けるのはLogicのみという独占状態へ変化していきます
Native Instruments社についてはサブスク転換し既存ユーザー含めて契約期間切れで動作しなくなるようにすることが生き残りをかけたチャンスに見えます
この判断ができなければ買収
買収後売れないと判断されたNIプラグインの一部はディスコンになるかもしれません
Kompleteは種類、機能、音質に対してあまりに破格で販売しすぎたのと多くのユーザーがアップグレードしていないことが破産に近づいた原因ではと予想しています
消えてしまって良いというメーカーではないので存続するために大きく転換してもらうのが既存ユーザーにとってもっとも大切ですね
