DTMアプリ2024年のDAWを振り返ってみる
2024年はまさかの年
2024年も最強の座はLogic Proで決まりなのは間違いなし
Logic Pro 11 + M4 Macで最高の音楽を作れます
Ableton Liveが強くなってきた
Liveも12にアップグレードされたことにより最低限のDAWらしい動作ができるように
他のDAWで音色やループ素材を作り込んで波形にしてLiveに貼り付けていくというのがテンプレでしたが、ある程度我慢すればLiveだけで作れるようになったのが大きなポイント
Logicをはじめとする様々なDAWがLiveのようなパフォーマンス機能を持たせてきている中、Ableton LiveにはMAX MSPという奥の手があるためコアユーザーが離れない印象ですね
※MAX MSPはDAWすらも作れてしまうプログラム系アプリ
DJに興味ない人が買うDAWではありませんが、DJなら持っていて損なし
ライブパフォーマンスをよくする人も持っていてよいかもしれません
ProToolsも編集まわりの強化がすごい
ProToolsは一般向けではなく業務用ですが、進化はしっかりしてきておりレコーディングだけでなくミックスマスタリングまで持っていける流れとなっています
MIDI周りはまだまだですが、他のDAWでミックスするなんていう少し前の状況とは異なってきた形ですね
AVIDの売り方が一般向きではないのでおすすめできないDAWですが、良いDAWになってきました
弱くなってきたDAW
Studio Oneは確実に弱くなってきています
まずはアップグレード代金が実質アップしたこと
少しわかりにくい発表の仕方でしたので来年以降多くのユーザーがアップグレード代金に驚愕することでしょう
半額割引などしかけてくるのであれば良いのですが…
続いてMIDIの精度の低さに対して修正を入れてこなかったこと
最上位版の名称こそStudio One Proという名前がついていますが、実質他のDAWより劣っています
ただし録音とミックスマスタリングしかしないという条件付きならば購入価値ありです
Cubaseは最新版14で内部構造を作り直してきたため、未知の部分が増えてしまったという
バージョンがあがる毎に増えるバグをしっかり修正してほしいところですね
アップグレード価格はStudio Oneより安価ですが、最上位のNuendoを扱える方がアドバンテージ高めです(音楽業界で働く場合Nuendoが使えるかは合否基準になります)
なにも動かなかったDAW
Digital Performer 11は12がでないまま何年か経っています
MIDI分解能1億というとてつもない精度を持っており、劇伴ならかなり重要なDAW
MIDI2.0にフル対応した12待ちという印象です
また、オプション扱いになっているクリップ機能はもはやメイン機能に変更してもよいのでは?
合わせてウィンドウもシンプルに動作するよう修正されるとベスト
FL Studioも停滞中
頑張れば一応なんでも作れますが、あまりにGUIが自由すぎ+クラブミュージックに寄せすぎという
かといって万能ではなく、例えばヒップホップと相性が良いわけではなく
波形やミックスまわりが絶望的なのが気になるDAWです
期待したいDAW
WindowsにてSonarの復活情報が流れています
ただ、WindowsもArm版へシフトする可能性があるためArm版に対応してくるかはポイントになりそうです
Nuendoは業務用として重要であり、採用条件にもなるほどのDAW
スタインバーグはこっちを普及させるべきなのではと思います
これからDTM始める人へ
残念なことに2024年は無料の有名DAWがなくなりつつあります
少し前だとBandlabやStudio One Primeがあったのですがどちらも現在はなし
Windowsユーザーは扱いにくいフリーのマニアックなDAWを選択するしかありません
MacやiPhone、iPadならばGarageBand一択です
ProToolsの無料版は8トラック制限があったり一般ユースの人が有料版に切り替えるにはあまりにコスパが悪いDAWであることがネックです
ProToolsの無料版はレコーディングエンジニアを目指す学生さん向けですね
まとめ
Appleがとにかく強いです
業界標準となるProToolsとNuendoも強いですが一般ユースから外れています
DJならLive
劇伴ならDigital Performerでしょうか
2025年はどうなるのでしょう?
日本では無名なBitwigがStudio Oneと仲良くしているのでなにかしら動きがあるかも?