Focusrite / Octopre Mk II DYNAMICのレコーディング使用感想と面白い機能


チャンネル稼ぎで取り急ぎ導入した
Focusrite / Octopre Mk II DYNAMIC
の使用感想です♪
8チャンネルのFocusriteプリアンプと、
Focusrite RED 3の設計に基づいたVCAコンプレッサーを各チャンネル、
ADAT入出力を持つ本機。
最大の魅力はADATによる8ch接続です。
コンプレッサー付モデルは遊び心。使うか使わないかというと、
昨今のDAWのレコーディングを考えると微妙です。
「見た目」の意味合い半分で導入しました…。
もちろん、AD変換してRECするので、
コンプを挟めないという点からあって損なしというところです。
プリアンプは+16dBuの高ヘッドルームがあるようです。
「More」スイッチでレシオが倍になり、
過激なコンプレッション効果を得られるという機能もついています。
そして、110dBのダイナミック・レンジを誇るADATデジタル入出力。
A/D & D/A コンバーターは、96kHzまでのサンプルレートに対応し、
2つのTOSlinkポートからSMUX(ADAT)信号の入出力が可能。
44.1~48kHz動作時には2つのはポートは同信号を出力します。

ここです。
この赤文字部分がポイント。
なんと、44.1kHz〜48kHzのときは二つのADAT出力端子から同じ音を出せるんです!
ということは、もしものDAWトラブルのとき(もちろんあってはならないことですが)
別のADAT対応レコーダーに繋いでいれば音は無事RECされるということなんですよね。
実験してみると、確かに同じ信号が入ってきて、二つのDAWにそれぞれ同じ演奏内容を
レコーディングできました。
こういう使い方ができるというところ、すごく評価できます。
この機能のおかげで、サブコントロールルームでもすぐさまレコーディングできるように
なってしまいました!!
1~4チャンネル、5~8チャンネル、2分割独立での48Vファンタム電源オン/オフが可能。
1 & 2 チャンネルにギターやベースを直接接続できるINST入力スイッチを搭載。
全てのチャンネルに、各入力をそのまま出力するアナログ出力を搭載。
各チャンネルの出力信号は、アナログ出力とADAT出力が同時に出力されます。
外部クロック同期用に BNC入力コネクター、クロックマスター用にBNC出力コネクターを装備。
低価格ながらかなり便利な機能が満載です。
肝心の音ですが、ADAT経由での音はクリアで良い意味で線の細い音。
ダイナミクスはあまりないのですが、
最近のオーディオインターフェイス付属マイクプリの音に慣れているお客様には
聴きやすい音に感じるようです。
良し悪しでジャッジするレベルの音ではあません。
が、決して悪いという評価はつかない音とも言えます。
余談ですが、同じマイク、ケーブルでマイクセッティングも
同じ状態にしてサブ環境のRME UFX付属のマイクプリと比べたところ、
UFXはFocusrite / Octopre Mk II DYNAMICよりも
ダイナミクスとても細かく収録していることがよく分かりました。

Focusrite / Octopre Mk II DYNAMIC
ある程度整ったダイナミクスという点においては、
録り音が扱いやすいとも感じます。
録音を取り扱う以上、楽器の表現をしっかり取り込んでおきたいという
気持ちもあるのですが、その一方でマイクやマイクプリなどの選定段階で
音作りをしてしまうのもレコーディングスタジオとしては
重要な要素です。
エンドレスな楽曲制作と違い、一般的なスタジオ業務では
しっかり時間で区切りをしますから。
お客様にいかに満足してもらえるか。
限られた時間内での速度と品質の維持を提供。
バランスよく運営していきたいところです♪

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