Autotune→Waves Tune→Logic Pro X→Melodyneの順でわかったこと
ピッチ補正といえばAutotune。
これは音楽業界で早くからピッチ補正ソフトとして確立してきたからこそ言えます。
今でも非常に優秀で一般的にピッチ補正をかけると音が様々な形で劣化しますが
それが少なく精度も高い。
そして何よりスタジオといえばAutotune。
これはProtoolsというDAWのTDMという今では古い規格に由縁しています。
(TDMとはDSP処理によりパソコンのCPUに負荷をかけずに動作するプラグイン)
今となってはCPUで全て作業できうる時代なのでTDMの恩恵は薄いわけですが。
Waves Tune
|
これはWAVESというメーカーのピッチ補正ソフト。
音が細くなりがちなのだけど決して使えないわけではない。
各種DAWにピッチ補正がつくここ最近のDAW事情から考えると使用用途は激減。
Logic Pro X
標準で付いてくるピッチ補正機能は
DAWとの一体感も相まって非常に便利。
補正ツールもかなり細かく整っており一見他の補正ソフトはいらないような。
がしかし!
ピッチを修正すると頻繁にノイズや変な音になるという悲しい現象が。
2017/6/2 時点でもこれらはバグとして残り続けている様子。
タイミングやらほんの少しの音程補正程度なら全然ありなので後述する
メロダインエッセンシャルとの併用がおすすめ。
Melodyne
|
Melodyneも大分前からあるのですが、このメーカーのすごいところは販促の仕方。
いろんなDAWにセットでつけてきたりで一気に知名度が広がりました。
最近の傾向として大抵はMelodyne essentialあたりが付いてくるような。
|
10000円くらいで売っているessentialは
DAWにプラグインとして立ち上げも可能なピッチ補正ツール。
昔はessentialよりもうワングレード低いのがあったのだけど最近はこれが基準の様子。
essentialの弱点はピッチ解析して音程のざっくり調整まで可能で
タイミング修正や微妙な音程補正、ビブラートやらの調整は一切できない点。
これらはこの一つ上位モデルassistantが必要。
|
DAWとの組み合わせによってはessentialでもなんとかなりますが
付属DAWに細かい音程補正機能がない場合は最初からassistant以上を導入した方が良いですね。
assistantより上になるといよいよ録音したコードなんかも変えられるようになります。
さてタイトルの順でわかったことについて。
Autotuneは良いソフトなのですがDSP縛りがない限り無理して手を伸ばすものでも?
ナチュラルめな補正ソフトとして現役ではありますが時代の変化というものでしょうか。
Melodyneの補正は非常に音楽的フィーリングを残しつつ音程を補正します。
この感覚は体験版などを入れてもらうとよくわかると思います。
Logic Pro Xで補正頑張っている状況ならびっくりするくらい素晴らしい結果を出します。
後から補正しなおす労力を考えるなら早めに補正ソフトは良いものを使った方が時間的に効率良いです。
Waves Tuneは正当に進化していけばありありなのですが如何せんMelodyneの進化が劇的で・・・。
最近DAWに標準で付いてくるピッチ補正機能も優れてきているので
Melodyne essentialでざっくり音程補正してからDAW標準補正機能で
微調整していくという使い方もありかなと思います。
Logic Pro X Cubase Digital Peformer なんかのDAW標準補正ソフト使っている場合は
かなりおすすめ。
そのうちDAW標準補正機能が進化していきサードパーティ製補正プラグインが
いらなくなる日も近い気もしますね。