AVALON V5 使用感想とAD2022との感覚的な違い

AVALON AD2022をスタジオに設備投資として手放してしまったので
急きょ、制作専用としてAVALON V5を導入することに。

AVALON V5は、
一台で3役をこなすマルチ・ユニット。
・VT-737SPのインプット・トランスを使用して開発されたV5専用のプリアンプ
・AVALON U5の伝統を引き継ぎながらも新たなサウンドを目指したD.I.サウンド
・クリアな音質のトランス・アイソレーテッド・リアンプ・サーキット
を売り文句にしています。
V5 一台で、
マイクケーブル(背面差し)とギターシールド(前面差し可)を差しっぱなしにできます。
切替はノブで行うので、差しっぱなしでも問題ないわけですね。
マイク48Vはノブを右に回し切るとかかります。
ノブはカチカチっと動くタイプなので、間違えてしまうことはありません。
何より真右に48Vを設置しているのが素晴らしい。
不意の事故を防ぐ細かい配慮ですね。
ちなみに機器右下のノブが入力機器の切替を意味していて、
左 LINE-Instrument Hi-Z-Mic(Hi-Z)-Mic(Lo-Z)+48V 右
となっています。
TONE機能により、
・6種のU5 のトーン・バンク・フィルター アコースティック/エレクトリック楽器に
 最適化して実戦向けプログラム
・2種のハイパス・フィルター ヴォーカル/アコースティック楽器に最適化した
 ローカット・フィルター
・2種のパッシヴAIR LIFT フィルター ヴォーカル/アコースティック楽器に
 臨場感あふれるエアー感
をセットできます。
マイク/ライン・プリアンプやD.I.として使うだけではなく、
リアンピングも可能なように、背面IN/OUT端子が工夫されています。
天井のスリットからは、VT-737SPと書かれた電子基板が見えます。
AD2022とは異なり、
電源ユニットは内臓型となり、背面に電源オンオフスイッチが付きました。
何の世界でもいえることですが、電源ユニットが与えるノイズは如何にと
思ってしまいますが、実際に録音されたV5の音は極めてクリアです。
ギターのライン入力でも透き通った空気感のある音はとても綺麗で
芯もしっかりあります。ダイナミクスが大きくぶれない分
ロック系ギター音がカッコよく聞こえます。(^_^;)
AD2022では、どデカイ電源ユニットが分離されており、
電源スイッチはない業務仕様。
2CHマイクプリなので、1CHずつマイク用とギターシールド用に分けて
いましたが、同時録音しないこと前提としてV5ならば一台で事足ります。
ちなみに、
サウンドキャラクターはどちらも同じなので安心です。
持ち運びを考えるならばV5は圧倒的に手軽に扱える機材ですね♪
AD2022とV5で感じるのは、AD2022が少しサウンドのダイナミクスに
対してシビアな印象で、GAINをとるのもなかなか難しいです。
その分ばっちり決まったときは素晴らしい音(ダイナミクスが凄い)で
録れるのがAD2022の魅力ですね♪

費用を考えるとV5のコストパフォーマンスは計り知れないものがあります。
お急ぎ制作のときのV5のダイナミクス感はちょっとした「楽」ツールかも。(笑)
AD2022の2CHも要らないという場合、
M5という選択肢もありますし、AVALON製品は痒いところに手が届くラインナップですね!

以上、V5使用感想でした!
–各機能について–
・ローノイズ、ハイゲイン、ディスクリート・クラスA マイク・プリアンプ
・リボン・マイクからハイレベル・コンデンサー・マイクまで対応するデュアル・インピーダンス仕様
・アクティブ・プリアンプにも対応する最大+36dBのD.I.入力
・アヴァロン・クオリティのクリーン・サウンドを実現するリアンプ・アウトプット
・ユニークなパッシヴ・トーンセレクターを10種類搭載

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